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※ 「残照3」に掲載された時と、作品タイトルが異なっているのは、
作者のたゆまない推敲精神によるものです。
やがて
やがて
全ての条件が、不利
折角にも知恵を授かりこの始末
欠伸するさえ億劫
この時この一瞬までを恥として
生まれ変わったつもりが
いつしか
帳尻合わせしかできなくなっていた
だだっ広いダンスホールのその隅で
蕎麦をすすりながら
リズムに取り残り震え
吐き気をもよおすが
指を突っ込んでも
何も出てこないなんにも出てこない
ドンと押されドンと落ちて
そして今一瞬も
まだ、落ちる途上
「そっとささやいてごらん」
「そっとそおっとうめいてごらん」
条理と条理の
悲劇的出会いこそが、
不条理
ゆっくり、ゆうっくりと、未来を自失
今日の茶番と
明日のひと息
ゆっくり/ゆうっくりと/未来を自失
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