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心情
食べきれないくらいのパンを口にして
その前にあった胸焼けを忘れてきたから
君は劣等性ですとやり込められて
行き場のない私の根性をひとひねりもふたひねりもして
さっきから水をゴクゴク飲んでいる
胃がパンパンで
水の行き場なんてない
田んぼで刈った稲を
神棚にまつって 私の知識をはかる
はかる先からくずれる折れ線グラフを
もう一度赤ペンでなぞる
なぞったならば
世界の空が晴天になって気持ちいい
壊すものなど何もないから
女も男もペロペロキャンディを口いっぱいに
ほおばって握手する
ジンベエザメがやってきて
健康にいいからと身を切り刻んでいった
何もない底は宇宙の果て
塾の帰りに楽しみだった
褒美にもらっていたせんべい
もう おかえり
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