小説代理原稿連合会

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代稿連プロデュース・第1回【文章表現トライアル】結果発表
代稿連プロデュース・第1回【文章表現トライアル】

「いい意味で困った!」

文章表現トライアル表彰プレゼンテーター
DKR常任理事 瀬を早巳
ご挨拶

はじめまして。小説代理原稿連合会常任理事・瀬を早巳と申します。代稿連を代表して第一回文章表現トライアルの結果を発表させていただきます。
いや〜、しかし、いい意味で困らせていただきました。まずはじめに、文章トライアルの原稿募集開始以来、結果発表まであまりにも長い時間が経過してしまったことをお詫びいたします。多数の皆様のご参加を頂き誠にありがとうございました。文章トライアルが企画として成り立ったのも皆様のおかげです。
それでは結果発表に移らせて頂きます。
今回、選考にあたり、審査員の好き嫌いといった個別的な価値観をなるべく抑え、より客観性の高い結果を導くため、項目をもうけて審査をいたしました。インパクト・文章力・テーマ、この3項目です。審査結果はこの点数の総合点を参考に決定いたしました。

第1回【文章表現トライアル】選考課題はコチラ

結果発表

【第1回文章表現トライアル 大賞】  該当なし

審査員の総意により、大賞該当作は選ばれませんでした。
しかし、今回のトライアルの中でもっとも秀逸と目された作品を表彰しようということになり、特別に優秀賞が選ばれました。

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【第1回文章表現トライアル 優秀賞】  N31様

黄色から赤へとうつる。仰ぐ僕の目に映る、信号と朝の青空。僕は足を踏み込んだ。誰も僕を止めはしない。でも、僕は確かに叫ぶ。よせ、止めろと叫ぶ。体が震える。僕は知らなかった。あの子の事など僕は知らなかった。左から飛び出した、あの子の事を。僕の足は動かない。踏み込んだ時のように、動かない。いつも。そして、黄色から赤へとうつる。僕の体は震えている。仰ぐ僕の目に映る。あの時の一瞬が、ゆっくりと。ゆっくりと。

書評として一番挙げらていた項目は文章力ですね。全体的にそこが強く推されての表彰となりました。どんなに奇抜な内容でも、あるいは、どんなに平凡な内容でも、表現ひとつで化けます。
その基礎的な表現力を備えているか否か、というのが、判断基準となりました。

もちろん、読み手によって趣味というのは分かれます。
その結果を個人賞として選考いたしました。

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【第1回文章表現トライアル FK賞】  便利屋様

落ちても、落ちても、果ての無いような。
空の彼方で、それは目覚めた。
とても暗くて、寒いけれど、そんなことは、どうでもいい。
けれど、孤独が痛かった。
それはすっくと立ち上がり、何かを探し始める。
落ちても、落ちても、果ての無い、空の彼方で。

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【第1回文章表現トライアル 瀬を賞】  冬海様

鳥の声。闇。どこかわからぬ。自分が何者かもわからぬ。ここは森。鳥が鳴くのだから、そうでなくてはならぬ。池か、湖か、とにかく黒い水面がある。月。しかし、空にはない。黄色い球。わずかに揺れる。水中にあるのかもしれぬ。どこからが地面で、どこからが水面か。手を伸ばしても、とどくはずもない。黄から赤。そして、球は急速に膨らんでいく。膨らんで、膨らんで、膨らんで、頭のなかで、パチンと弾けた。

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最後に

書きましょう!「生きろ」の言葉の如く―。

募集終了から結果発表まで、みなさんには本当に長らくお待たせしてしまいました。個人賞には当てはまりませんでしたが、瀬をは正岡究理様の作品にも感銘をうけました。我々が例文として書いたものも含めてほとんどが人間のエモーションの「負」的な側面からスタートしているように見受けられます。そんな中、「子供が生まれた」というその言葉を書けたことに感銘を受けました。3.11の震災の後、我々は何を書き、何を発信するのか、また私小説のようにあくまでも個人に固執するのか、本当にどうしたらいいかわかりません。ただ我々は、とにかく本が好きで、書く事が止められない人間です。何処にいても、何をしていても、誰と過ごしていても書き続けましょう。「生きろ」の言葉のごとく書きましょう。ここに応募してくれた方々もそういう人たちであったと想像しています。

入選された方もされなかった方も、これを機に、さらなる研鑽を願っております。
たくさんのご応募ありがとうございました。


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