真砂本町


■歌謡曲『青いネオンが泪に滲む』■
(自由に作曲してください)

青い記憶が 川面にゆれる
新川沿いの 夜の唄
そぞろ歩きで 参道抜けて
本町の朝を 独り待つ
青いネオンが 泪に滲む
西は国道
東はアポロ
真砂本町 道すがら
 

赤いシャトーか アポロの庭は
階(きざはし)先で 鳥を待つ
戻りゃしないよ 格納庫には
本町の夜は 静寂(しじま)だけ
青いネオンが 泪に踊る
北は本通り
南は三和
真砂本町 夢の痕
 

白い風より 漂う硫黄
軒の彼方に 桜島
地下を貫く 団地の息が
本町流の 子守唄
青いネオンが 泪を誘う
空は噴煙
地面は降灰
真砂本町 生きている
 
* * *

■コラム→『論・真砂本町』